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「えぬ」が「親なきあと」の生活費を実際に計算してみたら、黒字になった

親なきあとの子供の生活費を実際に計算したら、毎月の生活費より障害年金の額が上回った お金

前回の記事で、

「親なきあと」の子供の生活費、心配しなくても大丈夫

と書きました。

それでも心配は消えませんよね。だって、未来は分からないから。先が見えないことは、大きな不安につながります。

登山中に何もないと不安だけど、「←展望台 頂上→」の看板があれば「頂上は右側か」って安心できますよね。

登山道の道標。木の柱に「頂上」と右を指す板と、「展望台」と左を指す板が付いている

お金のことも同じ。先が見えるだけで、不安は軽くなります。なので、「えぬ」がグループホーム(GH)に入居した後の生活費を、分かる範囲で計算してみました。結論から。

毎月5,000円弱の黒字。「えぬ」は障害年金だけで生活出来るよ

その内訳を、書いていきます。

※記事内に出てくる制度や金額は、全て2026年10月現在のものです。

「えぬ」の1ヶ月の収入源と、その金額

障害基礎年金(2級) 

障害年金は、病気や障害などで日常生活や仕事に支障がある人に支給される年金です。「えぬ」のように幼少時から障害がある人は、20歳になった日から支給されます。

ただし、手続きしないともらえません。福祉サービスは、なんでも自分で申請しないと受けられません!税金は勝手に取るくせに‼︎(怒)

障害の程度に応じて1級と2級があり、「えぬ」は2級です。

  • 1級:年間1,059,125円 月額88,260円
  • 2級:年間847,300円  月額70,608円

偶数月の15日に、2ヶ月分が支給されます。

※障害基礎年金には、所得税や住民税(≒市町村民税)などの税金がかかりません(非課税)。大切なので覚えておきましょう。

障害年金生活者支援給付金 

障害年金を受給する人の生活支援のため、年金に上乗せして支給されるお金です。

  • 障害年金1級 年間84,300円 月額7,025円
  • 障害年金2級 年間67,440円 月額5,620円

支給日は障害年金と同じ。これにも税金はかかりません(非課税)。

就労継続支援B型の工賃

「えぬ」は就労継続支援B型に通所中。工賃は通所日数によって変わり、月に10,000〜12,000円です。

※就労継続支援A型なら、地域の最低賃金が保障されるので収入は多くなります。

工賃を10,000円と低めに見積もると、ひと月の収入は

年金70,608+支援給付金5,620+工賃10,000=86,228円 となります

GHに入居した後の、1ヶ月の出費

市町村民税が非課税なら、障害福祉サービスの自己負担は0円

障害福祉サービスの自己負担は、所得に応じてひと月の上限額が決まっていて、使った分だけ増え続けることはありません。生活保護の世帯と、市町村民税が非課税の世帯(=低所得)は、自己負担が0円です。

「えぬ」の収入は障害基礎年金と工賃だけ。年金は非課税、工賃も少ないため、市町村民税がかからず、サービス料の負担は0円です。

出典:厚生労働省 障害者の利用者負担

グループホームの費用とその内訳

GHの費用には、主に家賃・食費・水道光熱費・日用品費が含まれます。

手元に、自宅近辺のGHのパンフレットが5か所分ありました。

施設名家賃水道光熱費食費(朝晩)日用品その他合計
グループホームA14,00012,00027,0003,0001,50057,500
B20,00012,00027,0002,000なし61,000
C30,00010,00027,000なしなし67,000
D18,50015,00027,0003,000なし63,500
E17,00013,00030,0004,000なし64,000
5か所の平均62,600
自宅近辺のグループホーム5か所の月額費用(単位:円/当ブログ調べ)

5か所の平均は月62,600円。これをもとに計算します。

家賃を補助する制度がある

GHには、住民税(市区町村民税)非課税の世帯を対象に「特定障害者特別給付費」という家賃を補助する(補足給付)制度があり、全国一律で、月に最大10,000円まで補助を受けられます。

上で見たとおり「えぬ」も非課税世帯なので、この制度を使えます。

実際に「えぬ」がGHに支払う金額は、62,600ー10,000=52,600円です。

※「特定障害者特別給付費」は障害者支援施設(入所施設)にもあり、補助の仕方が違います。20歳以上で生活保護・市町村民税が非課税の世帯なら、食費や水道光熱費を払っても、手元に最低25,000円(障害基礎年金2級。1級なら28,000円)が残るよう補足給付が行われます。

GHでも入所施設でも、制度で守られている。これは安心材料です。

出典:厚生労働省 障害者の利用者負担(「4 食費等実費負担についても、減免措置が講じられます」の項)

自治体独自の支援策もある

さらに、独自の支援策を行なう自治体もあります。公式ページで確認しました。

・兵庫県宝塚市:家賃から特別給付費を引いた残額の1/2を助成。上限15,000円(出典:宝塚市)

・千葉県市川市:宝塚市と同じ仕組みで、上限は25,000円(出典:市川市)

お住まいの自治体に独自の支援があれば、家賃の負担はさらに下がります。(福岡県の自治体はどこもやってない・・・涙)

注意:昼食代は別に計算すること

GHの食事は、朝晩のみのところと、朝昼晩3食のところがあります。上の表のGHは全て朝晩のみなので、昼食代が別に必要です。

作業所の昼食代は1食500円、土日祝は外注(コンビニなど)で1食800円と見積もります。4週間分は

(500×5日+800×2日)×4週間=16,400円 

一月分なので、多めに18,000円で計算します。

他にかかる費用

今「えぬ」個人にかかっている費用は、年間でこれくらい。

  • 美容院  38,500円
  • 衣服や靴 20,000円
  • 日用品  10,000円
    (※GHでも日用品費を払いますが、何が含まれるかはGHによって違います。個人で使う物は自分で買うこともあるので、念のため入れておきます)
  • SnowMan⛄️グッズ 20,000円
  • 医療費  30,000円
  • 携帯料金 10,440円

合計して年間で128,940円、ひと月10,745円です。これで、「えぬ」のひと月の出費の合計は

GH52,600+昼食代18,000+その他10,745=81,345円 となりました。

収支を計算:障害年金で生活はできる

「えぬ」のひと月の収入は86,228円、出費は81,345円。収支は

86,228-81,345=4,883円

毎月4,883円の黒字です。これをどう解釈するかは人それぞれですが、私は

「親なきあと」の生活は、障害年金だけで大丈夫

と判断しました。

生活を守る制度があり、「えぬ」の出費もある程度予測できました。これなら、たくさんのお金を遺す必要はないはず。100%とはいえないけど、お金の心配はぐっと軽くなりました。みなさまの不安も、少しでも軽くなれば嬉しいです。

うん、大丈夫。

※施設の個室用の家具やテレビは、施設側が準備する場合と自分で購入する場合があります。見学の時に確認しておくと、必要な費用をより詳しく把握できます。

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